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2024年10月08日

全保育施設・全職種参加の合同研修を行いました!

全保育施設・全職種参加の合同研修を行いました!

保育士も、支援員も、栄養士も、調理師も、看護師も、事務職員も、子どもたちに関わる職員はみんな一人の保育者です。保育事業部では、職員全体で研修を受け、保育全体が豊かになることを目的とし、全職種、全施設参加の合同研修を行いました。

今年度、講師にお招きしたのは山梨大学名誉教授 加藤繁美先生です。

第1回目の5月15日は「対話する保育実践をどう作るか」をテーマに、加藤先生に講演をしていただきました。保育における対話とはどういうことか、主体性を大事にすることはどういうことか、たくさんの気づきと学びがありました。

第2回目の9月14日には職員一人ひとりが「子どもの声に耳を傾ける意味を見つける」ことをテーマとし、保育ゼミを行いました。グループに分かれて自分自身の保育実践を語り合いながら、保育の振り返りをしました。また、加藤先生からの助言をいただきながらの分析は新たな気づきを得ることが多く、それを職員みんなで共有できたことはとても大きなことでした。

職員の感想より

・一番響いたことは、『不協和音から始まって、心地よく響き合っていくクラスづくり』ということです。3歳が入った異年齢グループ、まだまだ不協和音は多い現状だけれど、いつか互いのプラスもマイナスも分かった上で、みんなが伸び伸び響き合うクラスになればいいな。きっとそうなっていけるだろうなと、今の子どもたちの未来の姿が見えた気がして、がんばろう!と思いました。

・加藤先生の話の中で度々出てくる年齢月齢にあった発達(獲得する)な部分。初めて知ることばかりで、すごく興味深かったです。改めて医療側(看護師)と保育側での小児の見方、学びの違いを感じ、もっともっと保育(子ども)について知ってみたい!!と思いました。

・どんな場面でも、子どもの思いがどこにあるのか探っていくというのがポイントだと思った。同じ場面でも、子どもに当てるフォーカスを変えるだけで、見え方、子どもが感じた事、経験したこと、が変わって見えるのがとても面白いと感じた。1人の子どもに対する見方の角度だけでなく、より多くの視点、角度から子どもの思いと姿を深めていきたい。

・子どもとの心温まる価値ある時間は、自分の言葉で表すと価値が下がってしまう気がして、伝えたいこと言いたいことが100パーセントで伝わっていないよなぁといつも悩みます。「なんかいい」とか「なんか素敵」とか自分の感覚で感じることも多く、正直そこまで言語化にこだわることもないのかも?と思う部分もありましたが、今日の加藤先生の「あの子たちの過ごしてきた証」という言葉を聞いて、私自身にとっても「子どもたちとこんなに素敵な時間を過ごしてきたという証」になるなぁと思い、書き起すことを続けていきたいと感じました。

・乳児は言葉してあらわすのが難しい年齢だからこそ子どもの行動や様子から思いをくみ取って行動の意味づけをすることが大切なことを学びました。

研修後の保育で、こんなエピーソードがありました。

電車をブロックの上に並べていたAくん。そこにBくんが来て手を伸ばした場面。いつもなら、Bくんに「Aくんが今、使っているね」と声かけしていたのですが、研修の事が頭をよぎり「Aくん、上手に並べられたね」と声をかけました。すると、Bくんはニコニコしてパチパチ拍手をしました。Aくんもとられるとブロックを抱えて守りの態勢でしたが、Bくんにパチパチ拍手をされたことで、嬉しくなって2人で拍手していていました。

子どもの行動の意味を違う視点から考えることで、保育者の言葉がけもかわり、その後の子どもの反応もかわることを経験しました。